愕然たる都会人。

あのさ、いい加減な「田舎ってこんなだろなー」っていうイメージだけでもいいんだけど。
そうかこいつあれか、一人暮らしもしたことない実家の寄生虫か？

どうしてそうなった。

「自家用車に環境税を」池田信夫 (アゴラ)
http://agora-web.jp/archives/771213.html

「特に重要なのは、環境問題です。民主党のCO2を現状から30％以上削減するという政策を実現するには、
新車の90％、既存の車の40％をハイブリッド車にしなければならない、と前政権は推定していますが、
これは不可能です。それより簡単なのは、自家用車を減らすことです。普通の家庭で車を使うのは、家族旅行や
買い物などが主で、なければ困るものではない。レンタカーやタクシーで十分です。自家用車を保有して維持する
コストに比べれば、必要なときだけ借りるほうが安い。」


「普通の家庭」では「買い物」くらいにしか使わない車は「なければ困るものではない」ので「タクシー」を「必要なときだけ借りる方が安い」んだと。

なんでしょうか。
反論する必要があるんですか？　こんな意見に？


ていうかそもそもね、車を減らすことと二酸化炭素を減らすことは、比例しないだろうと。

自家用車に乗る場面で替わりにタクシー乗っちゃったら、何も変わらないじゃないかバカ！
「バスに乗れ」というならまだ(最低限度の）説得力があるのだが。

だいたいタクシーの方が「安い」って、だからなんだというのか。値段は環境に関係ないぞ。


それにね、高速無料化を維持するために「環境税」って言うけれど、それ結局のところ高速交通網についての「受益者負担」の原則を放棄しただけで、無料化したことにならないわけ。むしろ値上げして交通量抑えてるのと同じなわけ。
しかも一般道も「値上げ」ということになるわけ。一般道なのに値上げになるわけだよ？

ただでさえ自動車税を増やされれば地方民は参っていくというのに。

自動車税の(田舎にとって）不公平なことは、一台につき一台分税金を取られることだ。一家で軽を３台くらい持ってるのは普通です。
自動車が無かったら生活が成り立たないところ、列島の隅々にまで居住して産業に従事する、のみならず国家の領土領有権の安寧にすら寄与している田舎者に対して..
こは何という仕打ちか。


お前一度自分の力で暮らしてみろと。春夏秋冬、山形で車なしに暮らしてみろと。僕はそう言いたい。
東大経済出身にして慶応大学大学院卒であらせられる著者閣下よ。

優れた生まれを持っていらっしゃる諸君、それは実に結構なこと。
だが、忘れずいるがいい。諸君が全てを共有しているはずの相手に、諸君の言語は通じていないかもしれないことを。