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暇なので仕方ないと思うんだ。
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「これは検察をトップとする官僚機構と、国民の代表である民主党政権との全面的な戦争だ」
(民主党 森裕子参院議員)

小沢幹事長、検察側と戦う決意を表明 (TBSニュース)
http://bit.ly/74DcW4


たったの一行なのにツッコミどころが多すぎて目が回る。
差し当たり細かな点としては、裁判所では「戦う」のではなくて、「争う」のだということかな。
訴訟沙汰はヤクザのしのぎじゃ無いんだからね、おばさん。

もう一つ、ささいな点を指摘しておくならば、この森さんの選挙区は新潟であるということ。
ふむ、お国柄なのかな…


そして、ちょっと些細な問題では済まされないのが以下2点。
・「検察をトップとする官僚機構」とはなんであるか
・「国民の代表である民主党政権」


○いつから検察は官僚組織のスケープゴートになったか。
この際、認識能力がどうこうなどという野暮なことは言わない。ただ単に、そんな学生運動的主張を国民が受け容れる時代ではないことすら分からない、そのような至らなさ加減に涙がこぼれそうなのである。
笑いが止まらなくてね。

○次のこれはたぶん、「全国民を代表する選挙された議員」の語感だけを覚えていて、口走ったのだと推察しますが…
政権という言葉が分かりにくいので、これが主として意味するところを旧来に習って「与党」もしくは「政府」と、2つの傾向の場合に分けて考えてみる。

・「与党」のニュアンスの場合
与党の人も逮捕されるのは当然です。言っている意味が分からない。
ていうかそもそも単独政権じゃないしなー。

・「政府」のニュアンスの場合
確かに対外的には、政権は国民を代表していると言えなくもない(ただし普通は元首が政府を代表する)。
だがしかしこれは国内の問題なので、政府が国内において国民を代表するというような意味にしか解釈できないはず。

じゃあ、代表するとは何か? たぶん、身代わりになって意思の表示・決定をするというような意味だろう。
ということは、民主党「政権」の言っていること、決めたことは、それすなわち国民が言ったこと、決めたことであるということになる。

それじゃあ国民の代表である国会議員は不要ということになる。
民主党自体も国会議員としてはイラネってことになる。ファシスト大評議会乙。


そもそも、法務大臣の指揮下にある検察はいったい何なのだ、政府そのものじゃないか… という話になる。
ここでもやはり政権という言葉が議論上のネックである。つまり意味がわからないから話が先に進まない。
色々と論難されて然るべき矛盾を抱えているのだ。


と、ここで我々は気付く。政権とは、政府でも政党でもないことに。
民主党政権なる語が前提とするものは、行政府でもなければ立法府でもなく――まして国民でも憲法ですらも無く――選挙戦の勝利、すなわち「小沢」であると。

なるほど「民主党政権」とは、非合法でありながら実体を持つ組織、「小沢幕府」のことだったのだ。
そういうことなら話は早い。そんなものが憲法だの法理だのと適合するはずは、そもそも無いのだから。


だから、冒頭の発言は是非、このように訂正していただきたい。
「今回の逮捕、そしてこれからの争いは、検察に代表される合法統治機関と、選挙戦勝利に由来する小沢幕府の正に『戦争』である」と。

全く、最初からこのように言ってくれれば直ぐに分かったのに。
ああ、こいつらダメなんだなーって。
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