思うんだが。

これ言っちゃ駄目なのかもしれんが...

「ヒトラーの演説は何を言ってるのかよく分からなかった」けれども「圧倒された」というような。
そういうことを証言しているヒトのフィルム、かなりありますよね。

で、それを聞いて僕らは「ああ、中身のない男にだまされちゃ駄目だなあ、バカだったなあ」などと平然とした顔で思う。


...そうなのかな。あれって凄く怪しいと思いません？

だってさ、一国の「総統」になるほどの人間の演説を聞いて「趣旨は分からなかったが熱意にやられた」っておま。
どんだけいい加減に生きてたんだよ。

多くのヒトは「いい加減に支持していた」ことを問題にするんだけど。
僕としては、当時のヒトがヒトラーの演説に説得力を感じ、施策の試みも大部分把握していた可能性はあると思うんですよ。

つまり後になって「分からなかったなー」とか言ってるやつは責任逃れをやってるだけなんじゃないかということ。
本当は全て分かっていたやつも相当数、この言い草を使って市民の中に紛れ込んだんじゃないのかなあと。


「罪の無い民」を皆で作って、皆でそれに入り込む。
そういう手法を非常に身近に観測できる僕としてはそのようなことをつらつら思う。

風邪が治りました。